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ワインの歴史

Adelaide Hills  (アデレード・ヒルズ)

Adelaide Hills

アデレードの東約10mkに位置し、標高400~700mの高地である。標高の高い地域は霧に覆われることが多く、春には霜も発生し、夏でも夜は冷えこむ。雨量も比較的多く、年間700~900mmもある。西から流れて来る雲がここに集まり、冷涼な気候をつくっている。
土壌は主に、灰色から茶色の壌土質の砂土で肥沃度は低から並程度。大半がオーストラリア南東部に見られる土壌で、ブドウの栽培には適している。
この地は、戦後のワインブーム以降の発展に伴い、新しく開発された地域であるが、柑橘系のフレッシュな風味をもつソーヴイニヨン・プランで評価を確立した産地である。
現在、シャルドネ、ピノ・ノワールが注目されているが、北部のより暖かい畑では、カベルネ、シラーズ、メルローも植えられている。この地のワインの特徴は、洗練された酸味にある。
スパークリング・ワインの生産者に原料を提供しているのも、この特徴故であろう。

又、伝統にとらわれない、最先端の近代的ワイン製法を取り入れた地区としても注目されている。その代表が、Petaluma(べタルーマ)とMountadam(マウント・アダム)であろう。
(参照:著名ワイナリー・・・南オーストラリア)

 

Petaluma(べタルーマ)の創設者・ブライアン・クローザー

ブライアン・クローザーは、アデレード・ヒルスで、上品で繊細、長期熟成も期待できるシャルドネを造り、高い評価を受けたワインメーカーだが、ワイン生産とワイナリーの設計に、最も近代的な思想を取り入れた者としてもよく知られている。
例えば、ブドウの栽培については、通常の逆の「密植」を導入した。これは、密植した方が葡萄の木にストレスを与えるので良い葡萄ブドウができると言う考えで、葡萄の木は豊かな土地で育つと良い葡萄は生まれないという考え方に通じるもの。
その結果、単収は高くなっている。又、摘み取ったブドウは、一定のロットになるまで破砕しないで置くため、比較的長く保てるように、コンベア装置で冷蔵庫に入れておく。
果汁の二酸化硫黄添加を殆どせず、果汁を長時間静かに放置することによって不純物を沈下させ、より自然な方法で清澄を行う。
発酵は、外気の温度に一切影響されない徹底した温度管理による低温で行う。乳酸発酵については、通常多くのワイナリーが自然に発生するのに任せているが、クローザーは、酵母を利用して乳酸発酵の管理を行っている。
このような徹底した近代的な手法に対しては批判もあるが、オーストラリアのワイン生産者に大きな影響を与えたことは間違いない。