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ワインの歴史

Clare Valley  (クレア・ヴァレー)

Clare Valley

アデレードの北方100kmに位置する南オーストラリアの最北の産地である。石材のスレートが採れ、公共の建物から民家まで石造りで、牧歌的な美しさを持つところである。

オーストラリア最高のリースリング(セミヨンもある)の白ワインの産地として有名だが、リースリングと並んで世界一流のシラーズとカベルネも産するという特異性も併せ持つ。 この地の微気候の相違のなせるところであろう。
気候は、全般的には、穏やかな大陸性気候。バロッサより標高はかなり高いから、日中は暑くなるが、夜の冷えこみが厳しい。それが葡萄の酸度を高くする。雨は主に冬から春にかけてしか降らないため、多くは灌漑が必要。湿度は比較的低く、カビ菌による病害は殆ど無い。
土壌は、南北方向の狭い谷が台地にいくつも並んでいる地形で、変化に富んで一様ではないが、リースリングの里である南部の中心地は、有名な石灰質の「テラ・ロツサ」である。北部は、軟質の赤いローム層が粘土層を覆っている。

Clare Valley(クレア・ヴァレー)の歴史はバロツサと同じくらい古い。イギリス移民のジョン・ホロックスが1840年農場を建設し最初の葡萄を植えた。この地の入植者は、バロッサ・ヴァレーのルター派(新教)に対して、ローマ・カトリックのドイツ人が多いから、華やかで観光客も多いバロッサ・ヴァレーに対抗意識を燃やし、流行に左右されず、大手企業の思惑とも無縁であることを、地元のワイン生産者の多くは誇りにしている。

大企業と関わりがあるのは、Leasingham(リーシンガム)(ハーデイーズ傘下、ゆえにコンステレーション・グループに属す)とAnnies Lane(アニーズ・レイン)(フォスターズ傘下)の2社のみ。概して小規模な栽培農家が多く、オーストラリアでは珍しいほどワイン生産者との結束も固い。