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ワインの歴史

Coonawarra  (クナワラ)

Coonawarra

Coonawarra(クナワラ)は、アデレードの南400kmに位置する。地中海性気候のワイン産地である。1960年代のワインブーム以降、最高級の赤ワイン産地として注目されてきた。

それは、「Terra Rossa(テラ・ロッサ)」と呼ばれる、果実の栽培に適した土壌の土地であることによる。土は赤色で、触るとぼろぼろとほぐれてしまうが、40~50cmも掘り下げれば、今度は水はけのよい石灰岩質に変わり、その2m下には比較的純度の高い水の層がある土壌で、ペノーラ村の真北に、長さ15km、幅1km強の細長く平坦な土地に伸びている。

terra rossa

1960年代のワインブーム以前は、
この地ではRedman(レッドマン)が、細々とテーブルワインの生産をしていた。また1950年代に、この地に注目したWynns(ウインズ)がワイン生産をしていたに過ぎない。
しかし、1960年代の赤ワインブームが起きると、この「テラ・ロッサ」で生産される赤ワインが評判となり、以後、クナワラを除いては赤ワインを論ずることが出来ないほどになった。

このような状況から、Wynns(ウインズ)が、栽培と醸造をこの地で行う唯一最大のワインメーカーであったが、ウインズがフォスター傘下のワイナリーであったことから、フォスターを親会社とする Penfolds(ペンフォールズ)、Lindemans(リンデマンズ)Jamiesons Run(ジャミーソンズ・ラン)等の大手ワイナリーも進出し、葡萄栽培を始めた。その結果、フォスターはこの地区の半分もの畑を掌握している。
しかし、クナワラの葡萄の相当量は何kmも離れたフォスター傘下のワイナリーで、ブレンド・壜詰めされているのが現状である。

その一方、地元での元詰ワインを目指しているのは、Balnaves(パルネーヴズ)Hollick(ホリック)Katnook(カトヌツク)Leconfield(レコンフィールド)Majella(マジュラ)Parker(パーカー)Penley(ペンリー)Rymill(リミル)Zema(ズイーマ)の各社である。

クナワラの栽培品種は、当初はシラーズだったが、現在では6割がカベルネ・ソーヴィニョンである。それ故、クワナラは「カベルネの里」と言われ、オーストラリアでは数少ない、産地がはっきり栽培品種を特定している地区である。

クナワラがカベルネとの相性が抜群に良いのは土壌だけではない。この地は、州内で最も南寄りで海岸からは80kmしか離れていない。そのため、南極からの冷たい海流が打ち寄せ、夏の間中西風が吹きつけると言う“海洋性気候”である。乾燥して涼しい夏の気候により、大半の葡萄は完璧な形で熟す。
ボルドーに似ているが、ボルドーより冷涼で、春先は霜害をこうむり易い。もう一つ、ボルドーと大きく異なるのは、この地は、人口が非常に少なく、労働力不足のため、多くの葡萄は機械によって暫定・収穫されていることである。