オーストラリアワイン事典 Introduction ニュー・サウス・ウェイルズ州 ヴィクトリア州 南オーストラリア州 西オーストラリア州 マレー河流域地帯 著名ワイナリー SiteMap ワイン事典シリーズフランス事典イタリアワイン事典 トイツワイン事典カリフォルニアワイン事典チリワイン事典
ワインの歴史

Mitchelton Wines (Goulburn Valley)  (ミチェルトン)
オーストラリア ワイン業界の権威コリン プリースが、ブドウ栽培の適地として、ゴウルバーン バレーのミッチェルズ・タウンの川辺に広がる150haの牧草地"ブラックウッド パーク"を選び1969年創設した。
1974年ドン・ルイスが23歳という若さで2代目ワインメーカーを引継ぎ、以来飛躍的に発展し、多くの品評会で賞をえた。「トーマス・ミチェル」シリーズは、コストパフォーマンスがよく親しみ易い。「セントラル・ヴィクトリア」は上級品シリーズ。

この地は、19世紀のイギリスの探検家トーマス ミッチェルがシドニー~メルボルン間900kmを踏破した際に、ゴウルバーン川を渡河した場所で、後に、ミッチェルズ・タウンと呼ぶようになる。ワイナリー名はそれに因む。現在、Lion Nathan(ライオン・ネイサン)の傘下の中核ワイナリー。(ライオン・ネイサンは、ワイン売上げ7位の大手で、キリンが所有している)

Tahbilk Wines (Goulburn Valley) (タビルク)

『タビルク』とはアボリジニーの水たまりの多い場所をさす言葉「タビルク・タビルク」に由来する。1860年設立の古いワイナリー。
フィロキセラ以前は英国にも輸出され、国内外で高い評価を受けていたが、フィロキセラの影響で生産は半減、往時の面影を失い、所有者も交代した。再建の努力が実ったのは1925 年レナルド・ピューブリックがオーナーになってからで、以来3代に渡り、伝統的手法で良質なワインを造り続けている。
『タビルク』は世界最大のマルサンヌの生産者。1953 年エリザベス女王がオーストラリアを訪問した時、マルサンヌ種のワインが供された。その後英国下院のワインリストに名を連ねている。シラーズは1864年に植えられたものをはじめ老木が多く、濃縮した力強いワインを生み出している。オーストラリアで最も長熟なものの一つに数えられている。
木とレンガで出来た操業当時の建物も残されていて、文化財に指定されている。

Brown Brothers Milawa Vineyard (King Valley) (ブラウン・ブラザース)

1889 年創設のヴィクトリア州きっての老舗。2代目のジョン・ブラウン・シニアは総てを一族で取り仕切るため、4人の息子、それそれに栽培、醸造、販売、地質調査開発の役割をあてがった。

常に時代の先端を走り、1970年代に他に先駆けて海外市場に進出。今では販売量でオーストラリアで10位。
本拠地はミラワにあるが、冷涼なキング・ヴァレーを開発した先駆者でもある。

ワインは、どんな品種でも造っていないものは無いほどの品揃え。「PATRICIA-パトリシア」が同社最上級のシリーズ。

Giaconda Vineyard (Beechworth) (ジアコンダ)

先見の明と並外れた情熱をワインにささげた天才醸造家・リック・キンツブルンナーが1985年に設立。 畑はヴィクトリア北東部の、花崗岩と海底堆積物から生成された土壌を持つBeechworth(ピーチワース地区)にあるが、常識外の南斜面に畑は造られている。(ピーチワース地区の殆どの畑は日当たりのいい北向き斜面にある)それは葡萄の過熟を避けての選択。
その畑のシャルドネで造るワインは、ムルソーに似たクリーミーで香しい贅沢な白で高い評価を受けている。また、風格のあるシラーズや華やかで香り豊かなピノ・ノワールも造っている。

Seppelt Great Western (Great Weastern) (セッペルト・グレート・ウエスタン)

南オーストラリアに本拠を持つセッペルトが、1976年グレート・ウエスタンに設立。セッペルトの発泡酒での成功は、1890年代、醸造家と設備をシャンパーニューから調達したハンス・ア-ヴァインに負うところが大きい。(参照:Grampians ・ Pyrenees (グランピアン ・ ピレネーズ)

「SALINGER(サリンジャー・スパークリング)」と赤の「SHOW(ショー・スパークリング・シラーズ)」が有名であるが、「St Peters(セント・ピ-ターズ・シラーズ)」はこの地域最高の非発泡の赤で、飲み易い上に長寿でもある。

Yarra Ridge (Yarra Valley) (ヤラ・リッジ)

弁護士のルイス・バイアルコウワが1983年ヤラ・ヴァレーに創設した。現在ワインメーカーは、ジョアンナ・マーシュ女史。
エレガントなピノ・ノワールで知られているが、ヤラ・ヴァレーの栽培主品種・ソヴィニョン・ブランで造るワインは、香り高く、みずみずしい爽快な味わいで、コスト・パフォーマンスにも優れ、人気は高い。

現在、Foster’s Group(フォスターグループ)の一員であるが、ワイン造りの姿勢は変わらず、そのラインアップは、単一品種のリースナブルワインが多くを占めている。

Coldstream Hills (Yarra Valley) (コールドストリーム・ヒルズ)

オーストラリアの有名なワイン・ライターのジェイムス・ハリディが、1985年ヤラ・ヴァレーに創設したワイナリーだが、現在、Foster’s Group(フォスターグループ)の一員。
しかし、ハリディ自身は、現在もワイン・メーキングの一員として深く関わっている。

手造りワインにこだわり、赤は伝統的開放樽発酵、白は樽発酵で高品質ワイン造りに取り組んでいる。
「リザーブ」は勿論だが、スタンダード・ラベルにも素晴らしいものがある。

Stonier Wines (Mornington Peninsula) (ストニアー)

冷涼なモーニントン半島に、出版社の役員だったブライアン・ストニアーズによって1978年創設された。
ブルゴーニュ品種の適地としいて近年見直されたモーニントン半島で造られるワインが注目を集めている中で、ストニアーの造るシャルドネとピノ・ノワールはヴィクトリア州の最高のワインと評されている。(スタンダードとリザーヴ共に)

1998年、ペタルマのブライアン・クローザーによって友好的買収が行なわれた結果、現在、Lion Nathan(ライオン・ネイサン)の一員であるが、時にクラマラス、時にさわやかなそのワインのスタイルは変わっていない。

Bass Phillip Wines (Gippsland) (バス・フィリップ)

ブルゴーニュの古典的葡萄栽培と醸造を信奉するフィリップ・ショーンズが、1979年、冷涼なヴィクトリア州の南東の広大なZone・Gippsland(ギプスランド)の南端に近い場所にワイナリーを作った。
無名に近いこの地で、冷涼なこの地のテロワールを映したピノ・ロワールが注目を集めている。
フィリップ・ショーンズは、畑を造り上げるまではキャラバン・カーに住み、最初のワインを売るまでに12年掛かったと言うエピソードを持つ。
ワインは力強く且つ繊細。ヴィクトリア州の将来性のあるプレミアムワインの一つ。

Stefano Lubiana Wines (Tasmania) (ステファノ・ルビアナ)

創設者のスティーヴ・ルピアナは、1991年、生まれ育った南オーストラリアのレンマークからタスマニアのダーヴェント・ヴァレーに移り住み、ワイン造りを始めた。 日照豊富でしかも冷涼、600mmを越えない年間雨量と言う適地で、有機農法を行なっている。

エレガントでなピノ・ノワール、シャルドネ、発泡ワインで一躍注目を浴びた。
現在、18haの自社畑の葡萄で造るワインは、タスマニアのテロワールを生かした個性的なタスマニアを代表するワインであろう。