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ワインの歴史

オーストラリアの大手ワインメーカーの多くは、本拠地外の産地(州)の原料葡萄や果汁を運び込んでワインをも造っているが、(葡萄産地にワイナリーを設けているメーカーもある)
当サイトでは、日本にワインを輸出しているワイナリーを中心に、その本拠地別に、4州にページ分けした。

・New South Wales (ニュー・サウス・ウエールス州)
・Victoria (ヴィクトリア州)
・South Australia (南オーストラリア州)
・Western Australia (西オーストラリア州)

 

オーストラリアのワイン産業の構造

オーストラリアのワイン産業は、20世紀末から、驚異的速度で発展した。ワイナリーの吸収・合併が進み、更にワイン産業以外からの資本参加も見られると共に、海外資本の参入も行なわれた。これは、ワイナリーの急速な進歩とスケール・メリットを重視する市場へ対応していくためには、自己資本だけでは足りず、外部からの資本を取り入れる必要があったからであろう。
その結果、オーストラリアのワイナリー数は20世紀末から21世紀に掛けて900から約2400に増えてはいるが、国内販売、世界輸出市場共、上位20社のワイナリー及びワイナリー・グループで、売上のおよそ90%占めている。
残りの10パーセントの売上を圧倒的大多数の中小ワイナリーが分け合っているという構図がオーストラリアのワイン産業の特徴である。

以下に記す上位5社は、加工する全葡萄の64%、全輸出ワインの75%を占めている。

 

Foster’s Group (フォスターズ・グループ)

オーストラリアのワイン・ビール会社Foster's(フォスターズ)は、2005年オーストラリア最大のワイン会社・Southcorp(サウスコープ)を買収した。
Southcorpは所有畑の規模では世界最大の一つで、最高の生産者を傘下に抱えている。その結果、ワインの売上高では世界一となった。

従って、従来のBeringer Blass傘下の、 Mildara
(ミルダラ), Wolf Blass(ウルフ・ブラス), Yarra Ridge(ヤラ・リッジ), St Hubert(セント・ヒューバート)、Wolf Blass(ウルフ・ブラス)、Rothbury(ロスベリー)等に、
Southcorp傘下のPenfolds(ペンフォールズ), Rosemount(ローズマウント), Lindemans(リンデマン)、Seppelt (セッペルト)、Wynns, (ウインズ)、Coldstream Hills(コールドストリーム・ヒルズ)等が加わった。

 

Constellation Wines Australia (コンステレーション・ワインズ・オーストラリア)

1853年創業のハーディズは、長い間家族経営を続けてきたが、1992年、リヴァーランドのペリ・レンマノ協同組合と合併し、社名を「BRL Hardy’s (BRLハーディズ)」とした。その後、リーシングハムやホートン等の買収と共に、クナワラやマーガレット・リヴァー(西オーストラリア)にワイナリーを所有、「ハーディ王国」と言われ、オーストラリアにおける最大規模を誇るワインメーカーであった。しかし、2003年アメリカの巨大企業コンステレーションに吸収・合併された。そして、出来た会社が、Constellation Wines Australia(コンステレーション・ワインズ・オーストラリア)である。

従って、BRLハーディズ傘下のワイナリーが総て含まれる。主なワイナリーは、Hardy's (ハーデイーズ)、Leasingham (リーシングハム)、Renmano (レンマノ)、Houghton (ホートン)、Moondah Brook (ムーンダ・ブルック)、Banrock Station (バンロック・ステーション)、Reynell (レイネル)、Yarra Burn (ヤラ・バーン)

 

Pernod Ricard Pacific (ペルノ・リカール)

Pernod Ricardは、フランスに本拠を置く大酒類資本だが、オーストラリア、ニュージーランドにも有力な酒類ブランドを所有する。
オーストラリアでの生産ブランドで、世界売上に最も貢献しているのは、何といってもOrland (オーランド)の「Jacob’s Creek」だ。「Jacob’s Creek」は世界で最も名前が知れたオーストラリアのワインブランドのひとつといっていいだろう。

主な傘下のワイナリーは、Orlando Wyndham (オーランド・ウィンダム),Richmond Grove (リッチモンド・グローヴ)、Poe's Corner (ポエツツ・コーナー)、Morris (モリス) 等。 

 

Casella Wines (カセラ・ワインズ)

1950年代にシチリア島からオーストラリアに移住したフィリッポ・カセラが、1965年に 農場を購入し、葡萄栽培を始め、1965年に、Riverina (リヴァリナ)のGriffith (グリフィス)にワイナリーを設立した。
が、最初はバルク・ワインを他のワイナリーに供給していたので殆ど知られていなかった。
yellow tail (イエロー・テイル)旋風」はオーストラリア、いや世界のワイン史上初の現象で、2度と起こらないであろう。
家族経営の無名のCasella Wines (カセラ・ワインズ)が、21世紀に入って、あっという間にアメリアでの輸入ワインのトップブランドに浮上した。
2007年には総販売量が1,000万ケースを突破し、今やビッグ5の一角、第4位の驚異的急成長を成し遂げた。

 

Australian Vintage Ltd (オーストラリアン・ヴィンテージ)

Australian Vintage Ltd (オーストラリア・ヴィンテージ) は、旧・McGuigan Simeon (マクギガン・シメオン)の社名変更されたものである。

ブライアン・マクギガンが1992年創設したMcGuigan Wines(マクギガン)とワイン醸造大手(主にバルク・ワイン)のSimeon(シメオン)が2003年合併して出来た会社が、McGuigan Simeon (マクギガン・シメオン)であった。合併直後、Miranda Wines(ミランダ)を傘下に治めた。
CEOのブライアン・マクギガンとその家族が中心の上場会社であるが、効率の良い生産と積極的な販売で野心的展開を果たし、わずか10年で、ビッグカンパニーに成長させた。ワイナリー・オブ・ザ・イヤー(WINESTATE誌主催)をも受賞し、ワイン業界に与えた功績が高く評価されている。

なお、ブライアン・マクギガンは、1830年ジョージ・ウィンダムの創った古いワイナリーを基に、Wyndham Estate(ウインダム)を創設し育て上げたことでも良く知られている。
(後にOrlandに売却)主なワイナリーは、 McGuigan (マックギガン)、Tempus Two (テンパス・トゥー)、Miranda (ミランダ)。