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ワインの歴史

McLalen Vale  (マクラーレン・ヴェール)

McLaren Vale

アデレード北方にあるバロッサ・ヴァレーの葡萄栽培とワイン生産を始めたのは、ドイツ系移民によるものであるが、南方のこのMcLaren Vale(マクラーレン・ヴェール)は、英国系移民によってワイン生産が行なわれた地である。
南オーストラリアで最初に葡萄栽培を始めたジョン・レイネル(John Reynell)も英国移民で、そのChateau Reynella(シャトー・レイネラ)は、畑には樹齢100年を越える古木が今も健在で、レイネルが造った地下セラーはワイン史跡にもなっている。
この地に圧倒的シェアを占めるだけでなく、今や、オーストラリア各地の著名ワイナリーを傘下に治め「バーディー王国」と言われるHardy Wine company(バーディズ)の創始者トーマス・ハーディも、1850年、20歳で英国からこの地に渡ってきて、最初に得た仕事がジョン・レイネルの農園の牧童の仕事であった。7年後の1857年が、「ハーディ王国」の始まりである。(ハーディズは1982年、Chateau Reynella(シャトー・レイネラ)も買取り、そこに本部を移している)

McLaren Vale(マクラーレン・ヴェール)は、ワインブームの時、小ワイナリー参入の一番多かった地域で、ブティック・ワイナリーのモデル的存在の地とも言われている。
オーストラリアで最も多様なワイナリーが80以上あるが、この地で栽培されるかなりの量の葡萄は域外に運ばれている。それは、ワイナリー以上に多くの優れた栽培農家が多く、その葡萄は、ブレンドワインにふくよかな重みを加える、とりわけシラーズはモカや暖かい大地のような風味を加えるからだと言われている。

この地は、北方にアデレードの市街地、東方にアデレード・ヒルズ(Adelaide Hills)、南方にはセリックス・ヒル山脈(Sellicks Hill Range)、西方にはセント・ヴィンセント湾(Gulf of St Vincent)に囲まれている。川(特にオンカパリンガ川- Onkarparinga-とその支流)、丘、オリーブ園、森林が広がっている。 美しい景観を織りなす変化に富んだ地形を反映して、土壌の種類も様々で、赤茶色の砂質壌土、茶褐色の壌質砂土に石灰の混ざった黄色の壌土下層、砂地の土壌に赤や黒の破砕性の壌土等一様ではない。
気候も、近くにある海の影響の強弱で一様ではない。総体的に夏場の雨量は少なく、最近では灌漑が不可欠である。 ブドウ畑は、場所の選定が非常に重要な鍵となっていている。
栽培品種は多彩。 古木のシラーズ、グルナッシュ、それにカベルネに加え、最近はメルローも植えられていて、濃厚な風味と色合いを持つ赤を産す。ピノ・ノワールは主にスパークリング・ワインに利用されている。
白では、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリング。
イタリア品種の栽培も試みられている。