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ワインの歴史
オーストラリア三大灌漑ワイン産地マップ

オーストラリアの最大級河川のマレー川(Murrey)とマランビジー川(Murrumbidgee)流域の内陸部にあるこの産地は「三大灌漑地域」と呼ばれてれる。
年間平均降雨量3~500mmで、灌漑がなければ葡萄は育たない。真夏の気温は40℃にも達するから、ワインの醸造や熟成、保存は冷房装置が必須の新興ワイン産地である。
河川が堆積した土壌は、様々な色や構造の砂質壌土だが、全般的にブドウの栽培に向いている。乾燥と暑い気候のため病害が少ないことと、平坦な地形が機械化を容易にしているから、葡萄の収穫は、国内の約3分の2を占める膨大なもの。以前は、ワインの生産量の高さでよく知られていたが、近年はその質でも知られるようになってきた。

栽培品種は、冷涼地品種(リースリング、ピノ・ノワール等)を除き、多品種。

 

Riverina (リヴァリーナ)

Riverina

NSW(ニュー・サウス・ウェールズ)州の南、マランビジー川(Murrumbidgee River)の中流域にある。23,000haの広大な畑で、NSW州の55%のブドウが栽培されている。
これは国内栽培量の15%に相当する。低価格の葡萄供給が武器で、イタリア系の生産者が多い。オーストラリアで唯一の米の生産地でもある。
この地域の灌漑開発は遅く1910年代の始め。ワイン生産の先覚者は、McWilliam(マックウイリアム)で1912年の創業。1950年までは酒精強化ワインが中心の生産者であった。
この地のワインで有名なのが、セミヨンで造るDe Bortoli Wines (デ・ポルトリ)の貴腐ワイン。驚くほど濃厚で、豪華な黄金色に輝く。イタリア移民のヴィットリオ・デ・ポルトリによる1928年の創業。初期は酒精強化ワインを造っていた。
アメリカでの輸入ワインのトップブランド・「yellow tail (イエロー・テール)」で、一大帝国を築き上げた Casella Wines (カセラ・ワインズ)もここに本拠地を持つ。

 

Murray Darling (マレー・ダーリング)

マレー河をはさんでヴィクトリア州北西部とニュー・サウス・ウェールズ州西部に跨る広大な産地で、主にヴィクトリア州側に広がっている。マレー川とダーリング川の合流域は「マレー・ダーリング集水域」と呼ばれる農業地域で、オーストラリアの農業生産の30%を占めている。
気候は全体的に均一で、高温で日照時間が長く、湿度が低く、栽培期の降雨が殆どないから、灌漑は不可欠。大陸性気候で、昼夜の気温差は激しい。病害の少ない生産量の高いブドウ栽培地と言える。
土壌はマレー川系独特のもので、科学的には石灰質の土と分類される。表土は透水性があり、難点に地下水面の上昇による塩害の問題がある。
この地域には、Mildara Wines-Merbein(ミルダラ)Lindemans Winery Karadoc(リンデマン・カラドック)が大ワイナリーとして君臨している。ミルラダのワイナリーは、巨大タンクが並び、石油精製所のような姿で、近代的なワイン製造を象徴している。

南東に突き出ている地域は、Swan Hill (スワン・ヒル)と言う別のGIを名乗っている。
St. Andrews(セント・アンドリュース)は、1930年創設のこの地区の最初のワイナリー。

 

Riverland (リヴァーランド)

アデレードから150km、マレー川の下流域に位置し、南オーストラリア州にある。この地域は、最初は果樹栽培地域として灌漑開発が行われた。大戦後に多くの戦争帰還兵の入植が行われたところでもある。 この産地のブドウ栽培量は、南オーストラリア州の60%、オーストラリア全体の約30%を占めている。
気候は、大陸性、日照時間は長く、昼夜の温度差は激しい。降雨量が少ないから、灌漑は不可欠。冬場にしか雨は降らなから、病害は殆ど無い。
土壌は、赤茶色の砂質の壌土で、多くの場合、下層は石灰岩となっている。土壌の肥沃度は並。マレー河(Murray River)からの十分な灌漑水が得られることから、ブドウ栽培には理想的な環境と言える。土壌の肥沃度と水分を制限し、必要なバランスを保つことが重要である。

この地は、バロッサ・バレーなど南オーストラリア州の代表的産地に本拠を置く、Hardy Wine company(ハーディ)、Penfolds(ペンホールズ)、Orlando Wines(オーランド)、Yalumba(ヤルンバ)、Seppelt Winery(セッペルト)などの大ワイナリーへブレンド用葡萄果実・果汁を供給する地域であり、また、これらの大ワイナリーもこの地に葡萄園をも所有している。