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ワインの歴史
ニュー・サウス・ウエィルズ州

ワインマップ-ニュー・サウス・ウエィルズ州

オーストラリアのワイン産業の起源は、このニュー・サウス・ウェールズ州にあり、1790年代にシドニー周辺でブドウの栽培が始まり、1820年代になってHunter Valley(ハンター・ヴァレー)に広がった。
しかし、オーストラリアワイン発祥の地でありながら、ワイン産業の中核の座を南オーストラリア州に明け渡して久しい。それは、19世紀末から20世紀初頭に掛けてオーストラリアの国内消費及びイギリスの需要が酒精強化ワインに傾いて行った時期に十分対応できなかったことが大きい。

テーブル・ワインを造り続けてきたHunter Varrey(ハンター・ヴァレー)が、州内では唯一よく知られた産地だが、栽培量は、内陸部のRiverina(リヴァリーナ)の10分の1に過ぎない。
ハンター・ヴァレーを除けば、その他の産地の多くは、ワインブーム以降の20世紀末に活性化してきた地域である。

主要産地は、著名なHunter Varrey(ハンター・ヴァレー)とその西南に接するMudgee(マッジー)(以上は別ページにした)、その南、キャンベラとの間に位置する新興産地と言えるOrange(オレンジ)Cowra(カウラ)Hilltops(ヒルトップス)Canbera District(キャンベラ・ディストリクト)であろう。

 

Orange (オレンジ)

1983年、Bloodwood(ブルードウッド)のスティーヴン・ドイルが最初に葡萄を植えた地である。標高1426mのカノボラス山の麓にある。
火山性土壌で、標高が高いから冷涼で、繊細な造りのシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンの産地として名を上げた。後発の産地だが、Rosemount Estate(ローズマウント)によって一躍有名地になった。リースリング、ソヴィニョン・ブラン、赤ではシラーズが多くなってきているが、メルローも栽培されている。

Orange

 

Coura  (カウラ)

オーストラリア大分水嶺(Great Dividing Range)の西側に切り込む形の谷間の緩やかな斜面に多くの畑がある。暑く乾燥した大陸性の気候で、主に白ワインを産し、風味豊かなコストパフォーマンスのいいシャルドネの栽培地と言える。
1973年にCowra Estate(カウラ・エステート)が、最初に進出。1990年代に、Rothbury(ロスビュリー)Richmond Grove(リッチモンド・グローブ)などが続いた。Brokenwood(ブロークンウッド)などのブティック・ワイナリーが近年栽培量を増やしていて、セラー販売も増え観光客も集めている。

Cowra

 

Hilltops (ヒルトップス)

この地は、標高が高く450m以上で、完全な大陸性気候。昼夜の寒暖の差が大きい。
土壌は、玄武岩に浸透した暗赤色花崗岩埴土で、水はけがいい。夏と秋は乾燥するから灌漑は不可欠。ヒルトップスのパイオニアは故ピーター・ロバートソン(Peter Robertson)。もとは大規模な牧畜農家であったが、1975年、放牧業の傍らブドウ栽培とワイン造りを始めた。
1988年に、McWilliam’s(マックウィリアムズ)がそれに続き、シラーとガベルネの秀逸なワインを造ってヒットさせた。
栽培品種はカベルネ、シラーズ、シャルドネ、セミヨン。

 

Canberra District (キャンベラ地区)

オーストラリアで最も人口の多い、シドニーとメルボルンの2つの都市のどちらを首都とすべきか合意できなかったために、中間の地が選ばれて出来たのがキャンベラで、オーストラリア連邦政府ならびに行政の中心地である。
そのオーストラリア首都特別地域 (ACT)は、1920年代に農地を開拓してできた場所で、ニュー・サウス・ウェールズ州から切り離された地域である。

Canberra District(キャンベラ・ディストリクト)は、この地域の北部に集中しているブドウ園と、隣接するニュー・サウス・ウェールズ州の一部のブドウ園を包含している。
政府に勤める科学者が趣味で葡萄を植えたのが始まりである。多くの畑は、山岳部に属する標高の高い斜面に位置し、冷涼地域ならではのワインを造る。Clonakilla(クロナキラ)がこの地の代表するワイナリーだが、1997年、Hardy(ハーディ)も250haの畑を購入し、処理能力の大きいワイナリーを作っている。
シャルドネやシラーズが主品種だが、繊細なニュアンスを持つピノ・ノワールも生まれている。

Canberra District