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カリフォルニアワイン

カリフォルニアワイン(California Wine)

は、アメリカのワイン生産の90%を占めている。アメリカ合衆国はワイン消費量が世界第3位、同生産量が4位と、世界のワイン産業で重要な位置を占めている。そのアメリカのワインの圧倒的生産地が、カリフォルニアである。
良いワインを生むブドウ栽培は、年間の平均気温が15度前後で、夏に十分な日照があり、生育期に病気が発生しやすい多雨や多湿でない、水はけのよい地形や土壌が求められる。

カリフォルニアワイン地図

一般的に、気候条件は、フランスやイタリアのように、北へ行くほど冷涼で、酸の切れのいいワインが産出され、南へ行くと濃厚な赤ワインが出来ると言える。

しかし、カリフォルニアにはこれは当てはまらない。
カリフォルニアは、南北の位置の違いよりも、寒流の流れる太平洋からの冷気の影響が大きいのが特徴である。 (欧州の緯度に当てはめれば、カリフォルニアはナポリからカイロに相当するが、太平洋岸ははるかに涼しい)

カリフォルニアの気候は、本来日照時間が長く、乾燥していて温暖。昼夜の温度差の大きい、いわゆる地中海性気候である。が、その大きな特徴は、海岸線の地形がつくる多様な気候である。
海岸線の山脈は、ある場所では寒流の流れる太平洋からの冷気を遮断し、ある場所では、河川が刻んだ渓谷から冷気を呼び込む。

カリフォルニアにおける温度差は南北の緯度の高低よりも、はるかにこの冷気の流入の差によって生じている。 この冷気(多くは霧を発生させる)の濃淡や日照の過多が、ある場所ではボルドー品種、又ある場所ではブルゴーニュ品種、更に言えば、北のドイツ品種から南のイタリア品種までもの栽培を可能にし、結果として、非常に多種多様なワインを生み出しているのがカリフォルニアである。

長い歴史と風土によって育まれたヨーロッパのワインにひけを取らないワインを、1960年代以降生み出している裏には、新世界ならではの自由な発想とチャレンジ精神、最新技術の導入があることは言うまでも無い。

 

ヨーロッパと異なるワイン造り

ヨーロッパのワイン造りは、葡萄栽培とワイン醸造は、同一人物のなせる業で、分かち難く結び付いているのが一般的である。しかし、カリフォルニアに於いては、葡萄栽培とワイン醸造は分業が成立していると言っても過言ではない。統計的にもワイナリーの数よりも葡萄栽培者の方が、どの生産地に於いても、はるかに多いことでも証明される。

近年、自社畑を持ち、葡萄栽培と醸造の両方を行う傾向にあるが、それでも自社畑の葡萄からだけで造るワイン生産者は少なく、多くは自社畑を持っていても、よそから葡萄を買い入れて醸造し、ワインのラインアップを揃えているのが一般的である。

栽培農家とワイナリーとの関係は、時には競争相手であることもあるが、近年この関係は密接な協力関係にあることもカリフォルニアの特徴で、栽培法や新技術の打ち合わせはもとより、契約葡萄栽培者に対して、醸造家が好む風味を持つ葡萄を育てるための指定や打合わせ、更にはお互いの研究も行われている。