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ワインの歴史

センタラル・コースト(CentralCoast)著名ワイナリー

 

CentralCoast北部
CALERA WINE COMPANY (Mount Harlan) (カレーラ)
オーナーのジョシュ・ジェンセンは、エール大学を卒業し、英国のオックスフォード大学でも学んだ。その学生の頃、ブルゴーニュに魅せられ頻繁にブルゴーニュを訪れた。ロマネ・コンティとデュジャックで2度の見習修行もした。
帰国後2年の歳月をかけ、ブルゴーニュに似た石灰岩(ライムストーン)土壌の土地を、標高700mのハーラン山頂に見つけ葡萄栽培を始め、1974年ワイナリーを設立した。
ワインの移動をすべて自然の重力によって行う「グラヴィティ・システム(重力移動システム)」他、ほとんどの行程において、人為的な要素を排除したワイン造りを行っている。
リリースしたワインは、パーカーからは「私がテイスティングしたピノの中でも最も深遠な中の一つだ」と賞賛され、業界各誌から高評価を受けるに至る。ピノ・ノワールとシャルドネのスペシャリストだが、現在 ヴィオニエとジンファンデルも造る。
畑名を冠した「ジェンセン」「ミルズ」「リード」「セレック」は自社畑(18.8ha)からの単一畑ワイン。加えて、セントラル・コーストの買い付けた葡萄から造るワインもリリースしている 。
CHALONE VINEYARD (Chalone) (シャローン)
あの「パリテイスティング」で白ワインの第3位を獲得したことで、その品質の高さには定評を持つ。
「コルトン(ブルゴーニュ屈指のグランクリュ)の丘が、大西洋を挟んでこの地に現れた。」と言う信念を持つシャローンは、ガヴィラン山系中腹の独特の立地条件を持つロケーションに自家畑を所有しており、その石灰岩土壌の畑の土地は、はっきりその色の違いが見て取れるほどである。
それが、モントレー郡とサンベニート郡に跨るChalone・AVAを誕生させてもいる。
ピノ・ブランや、シラー、シュナン・ブランも栽培されているが、中でも最も重要視される品種はシャルドネとピノ・ノワール。
ボルドー・メドック格付け1級のラフィットの経営だったが、19953年からディアジェオ社に移っている。
CONCANNON VINEYARD (Livermore)  (コンキャノン)

創業者のジェームズ・コンキャノンが、ヨーロッパの銘醸地を旅し、シャトー・ディケムのブドウのクローンを持ち込むなどして、LivermoreValleyでワイン造りを始めたのは1883年。Wenteと共に、リヴァーモアで操業を続けている老舗中の老舗。
ジェームズ・コンキャノンはこの産地の名声を情熱的に高めた功績の大きな人物としてよく知られている。

幅広いワインをリリースしているが、ANAがビジネスクラスの機内サービス用として使用していたほどの品質で、コストパフォーマンスにも優れている。

DAVID BRUCE WINERY (Santa Cruz Mt) (デービッド・ブルース)

禁酒主義の家庭に育ちながら、医学生時代に口にしたピノ・ノワールの魅力に取り付かれた皮膚科医デービッド・ブルースがサンタ・クルーズ山脈の中腹に、1960年代に作ったワイナリー。

ピノ・ノワールへの飽くなき彼のチャレンジが結実し、1976年にパリで行われた、フランスワインとアメリカワインの対決には、カリフォルニア・ワインを代表して出展している。

MOUNT EDEN VINEYARDS (Santa Cruz Mt) (マウント・エデン)
ポール・マッソンの一番弟子で、USワイン界の伝説の人物とされるマーティン・レイが、1945年にサンタクルーズ・マウンテンに設立したワイナリー。
ポール・マッソンは、ブルゴーニュのボーヌのワイン生産者の家庭に生まれ、19歳でアメリカに渡って来て、単一品種・高品質ワインをカリフォルニアで造りだした最初の人物。「近代・カリフォルニア・ワインの父」と呼ばれるアンドレ・チェリチェフやモンダヴィ等に強い影響を与えた先駆者。
そのポール・マッソンを師と仰ぐマーティン・レイは「単一品種」「少量生産」「高品質」」という、いわゆる 「ブティック・ワイリー」 を半世紀以上も前に目指したが、時代が早すぎて、1972年にワイナリーは閉鎖した。
その後、マーティン・レイの畑とワイナリーは売却され、名称を 『マウント・エデン』 と改めた。1981年からワインメーカーとして関わったジェフリー・ピーターソンが、オーナー兼ワインメーカーとして、現在、マーティン・レイの意思を継承。 ブルゴーニュ品種のワインの評価は高い。
なお、『マーティン・レイ・ワイナリー』 の名称だけは、ソノマのロシアン・リバーに新たに設立されたワイナリーが継承している。
RIDGE VINEYARDS (Santa Cruz Mt) (リッジ)

カリフォルニアワインの実力を世界に知らしめた1978年の「パリ・ティスティング」の30年後のリターンマッチ(2006年、ロンドン・ナパ同時開催)でも、このリッジの「71年・MonteBello(モンテベッロ)」が、1位に輝いたことはよく知られている。
「ぶどう園をもってワインの質を語らせる」と言う、このRidge Vineyardsで35年に渡りワイン・メーカーを務めるポール・ドレーパーもまたその高名は轟いている。
カベルネとジンファンデルは抜きん出ているが、リリースされている幅広いワインは総て秀逸。

サンタ・クルーズの山の上(パティーノ地区)に、1959年設立されたこのワイナリーは、1986年から日本の大塚製薬が所有している。

WENTE VINEYARDS (Livermore) (ウェンテ)

ゴールドラッシュ時代ドイツから移住してきたカール・ウェンテが1883年創業。 禁酒法時代もミサ用のワインとして生産を許可され、「アメリカ最古の途切れることのない家族経営ワイナリー」と称され、120年間続くリヴァーモアーの老舗中の老舗。
自社畑はリヴァモア・ヴァレーとアロヨ・セコにあり、総面積1200ha。安定した幅広いワインをリリースしている。

「Murrieta’s Well(ミュリエッタズ・ウェル)」は、使用しているぶどう品種、樽熟成等ボルドーを意識した醸造スタイルのワイン。チリのコンキャノン社とウェンテ社との共同出資ワイナリー。ぶどうはすべて有機栽培で約90エーカーほどの畑はバラエティに富んだ地形と土壌を備えており、その最高の砂利土壌が「Murrieta’s Well(ミュリエッタズ・ウェル)」のワインの品質と特徴をつくり上げている。

 

CantralCoast南部
ALBAN VINEYARDS (Edna Valley) (アルバン)

ジョン・アルバンがこの地にローヌ系品種の栽培を始めたのは1989年。カルフォルニアにおける一番最初のローヌ系品種の栽培者。
セントラル・コーストで最も赤白のローヌ系品種の扱いに熟練し、本場ローヌでは想像できないほどのレベルの造り手として、今やその評価は不動。
ローヌ系品種のコンサルティング業をも行ない、その業績も高く評価されている。

ワインはメーリング・リストによる販売が主だから、入手の難しいカルト・ワインといえる。

ANDREW MURRAY VINEYARDS (Santa Ynez) (アンドリュー・ムレー)

オーナーのアンドリュー・ムレーは、ローヌ系ワインに惚れ込み、ローヌに旅すること80数回、カリフォルニア大学ディヴィス校で葡萄栽培と醸造学を学んだ後、サンタ・マリア・ヴァレーの一番奥(南)にワイナリーを設立した。

ローヌ系品種にこだわり、「Tous les Jours Syrah (トゥー・レ・ジュール・シラー)で、センセイショナルな登場をした。 ロバート・パーカーから「サンタバーバラで最も優れた生産者の一人」と最大の賛辞を送られているローヌ系品種のスペシャリスト。

AU BON CLIMAT (Santa Maria)  (オー・ボン・クリマ)

1970年代前半、ザカ・メサ・ワイナリー(サンタ・バーバラ)でワイン・メーカーだったジム・クレンデネンが、フランスのボルドーやブルゴーニュを巡り、特にブルゴーニュの大御所、アンリ・ジャイエから大きな影響をけ、1982年友人のアダム・トルマックと一緒に始めたワイナリー。

ブルゴーニュ系品種に焦点を置き、余計な手は加えず自然の力を最大限に引き出す事を重視したワインは、カリフォルニア産の多くに見られる過渡に強いボディーとアルコール度数、そして樽香の強調されたワインとは大きく異なる。評価高く、今やサンタ・ーバラ代表するワインの一つ。

BABCOCK WINERY & VINEYARDS (Santa Rita Hills) (バブコック)
1978年、バブコック夫妻は、サンタ・イネスに110エーカーほどの土地購入。最初は、葡萄栽培者としてスタート。
あの「オー・ボン・クリマ」も、最初のシャルドネは、このバブコックの葡萄を使用したもので、その他著名ワイナリーに葡萄を供給していた。
1984年、二人の息子と共に、自分のワイナリーを設立。UCデイヴィス校卒業して戻ってきたブライアン・バブコックが、ワイン・メーカーを担った。(彼は今や多方面から賞賛を受けている鬼才) ソーヴィニヨン・ブランでの最初のリリースで、ワイン・コンペティションの「Double Gold」の受賞し、以来家族経営の品質重視のワインは高い評価を受けている。
自身がワイナリーとして成功した今でも、バブコックは優良な葡萄供給者としてもよく知られている
BLACKJACK RANCH VINEYARDS & WINERY (Solvang) (ブラックジャック)
ブドウ栽培家とワイン生産者の分業が顕著なサンタバーバラ・カウンティの中で、サンタ・リタ ・ヒルズA.V.A.の自家畑果実を100%使用して、自らのレーベルでワインをリリース。畑を購入したのは1996年、初リリースは1997年産で、歴史の浅いワイナリーと言える。
しかし、オーナーのロジャー ・ウィステッドのワインに対する造詣の深さは突出して秀でており、彼のもとを訪れたロバートパーカーに畏敬の念を抱かせたと言うエピソードを持ち、90点以上のハイスコアを連発させている。
シャルドネとシラーは抜きんでいる。
彼のキャリアで最も興味深いのは、ワイナリーの名前の由来にもなった、事業家としてのサクセスストーリー。それは、カリフォルニア州で、1873年以来禁止されていた違法性のあるカジノゲームのシステムを改良し、適法性をもたせた「カリフォルニア・ブラックジャック」を開発し、多くのカジノでの導入を成功させたこと。
BYRON VINEYARD & WINERY (Santa Maria) (バイロン)

サンタ・バーバラにおけるワイン醸造の先駆者と言えるケン・ブラウンが、1984年サンタ・マリア・ヴァレーに起こしたワイナリー。
「オ・ボン・クリマ」のジム・クレンデネン、「キュペ」のボブ・リンクィストらと共に、ケン・ブラウンもこの土地の可能性に早くから着眼した人物。
ブルゴーニュ品種の造り手としてその評価は高いが、ローヌ系品種も秀逸。
1990年よりロバート・モンダヴィの傘下となる。

EDNA VALLEY VINEYARD (Edna Valley) (エドナ・ヴァレー)

地元エドナ・バレーの葡萄園・パラゴン・ヴィンヤーズとシャローンのジョイントで、1980年、エド・ナバレーで最初に誕生したワイナリー。

ワインメーカーのハリ-・ハンセンは、「ワイン造りはロジカルな左脳人間の造る芸術作品。伝統にしばられず、ワインをより美味しくするために柔軟に新しい技術を導入していきたい。」
と語っている。
コストパフォーマンスのいいシャルドネ、ピノ、シラーを送り出している。

FESS PARKER WINERY & VINEYARD (Santa Ynez) (フェス・パーカー)

1989年設立。オーナーは60年代に大活躍した元TV俳優フェス・パーカー氏。現在はサンタ・バーバラに700エーカーの土地を所有し、ワイナリーは一族経営されている。
カジュアルなデイリーワインからシングルヴィンヤードまで幅広いレンジで生産。ワインメーカーはフェスの息子であるエリ・パーカー氏。
2006年アメリカで最大規模のワインコンクール「サンフランシスコ・インターナショナル・ワイン・コンペティション」にて「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。シラーをメインにサンタ・バーバラにおけるローヌ品種の草分けワイナリーとしても高く評価されている。

FOXEN VINEYARD (Santa Maria) (フォクスン)

1987年、Bill Wathen and Dick Doré(ビル・ワーツェンとディック・ドレィ)が、サンタ・マリア・ヴァレーに設立。
ディック・ドレィはフォクスン家の5代目で、フォクスン家初代のイギリス船長だったベンジャミン・フォクスンが、サンタ・マリア・ヴァレーのフォクスン・キャニヨン一帯の広大な土地(3600ha)を購入したのは1837年であった。
フォクスン家はこの辺りの大農場経営のパイオニアである。フォクスンのワインのラベルに錨が使われているが、それはフォクスン家が商標として昔から使っていたためである。100年ほど経った古い建物もワイナリーとテイスティングルームとして今も使われている。

幅広い良質のワインをリリースしているが、やはりこの土地での注目はシャルドネとピノ・ノワール。

J・LOHR (Paso Robles) (J・アロー)

設立は1974年だが、土地を取得し葡萄栽培を始めたのは1960年代後半。所有する畑は、今やパソ・ロブレスを中心に、3,000エーカーにも及ぶ。

1980年代から国際マーケットに目を向け、現在では25ヶ国以上にワインを輸出している。
ワインメーカーは、天才醸造家フィリップ・ショー・ジュニアのダニエル・ショゥが担っている

QUPE WINE CELLARS (Santa Maria) (キューペ)
キュペのオーナー兼ワインメーカーのボブ・リンクイストは、ザカ・メサ・ワイナリー(サンタ・バーバラ) に職を得た時、ザカ・メサでは「オー・ボン・クリマ」のジム・クレンデネン、そして 「バイロン」 のケン・ブラウンが働いており、ボブ・リンクイストはこの両雄に出会って刺激を受け、1982年にサンタ・マリア・ヴァレーにキュペを設立する。
「オー・ボン・クリマ」のジム・クレンデネンと醸造設備を共有しているのはその出会いによる。
葡萄は主に名葡萄園・ビエン・ナシッド・ヴィンヤードから買い入れているが、今ではロス・オリヴォスとエドナ・ヴァレーに自社畑をも持つ。
ローヌー系品種でその名を轟かせたが、ブルゴーニュ品種でも評価は高い。 ちなみにキュペとはアメリカンインディアンの言葉でケシの花を意味し、ラベルにもデザインされている。
SANFORD WINERY (Santa Rita Hills) (サンフォード)

サンタ・リタ・ヒルズを、「ピノとシャルドネの天国」と言って、最初にそのポテンシャルをいち早く見抜いて葡萄畑を拓いたリチャード・サンフォードが創設者。
それは1971年で、AVA認定の30年も前のことである。
サンタバーバラのワイナリーの中でも老舗中の老舗と言える。 使用する葡萄は全て自社栽培で、サンタバーバラで最初にオーガニック栽培へ切り替えたワイナリーでもある。
ワインは、サンタバーバラの王道を行くクラシックなピノノアールと評されている。 近年、創設者のリチャード・サンフォードは退任(その後『アルマ・ロザ』を設立)し、テルラート・グループの所有となっている。

SANTA BARBARA WINERY (Santa Barbara) (サンタ・バーバラ)

1962年この地に最初に生まれた老舗ワイナリー。
1981年、名ワインメーカー、ブルース・マグワイアーを迎えて以来快進撃を続けている。
創設者である、ピーエル・ラフォンドの名を冠した、『ラフォンド・ヴィンヤード』から造る ワインを1998年よりを独立ブランドとし、『ラフォンド・ワイナリー』 を立ち上げリリースした。

高品質の造り手として高い評価を得ているが、老舗としてコストパフォーマンスのいい製品ラインアップを持っている。
ワイナリーはサンタ・バーバラの町の中にある。

ZACA MESA WINERY (Santa Ynez) (ザッカ・メッサ)

アメリカ先住民族の言葉で、ZACAは「安息の地」、MESAは「台地」の意味。
ワイナリーは、サンタ・イネスAVAの境界内にあるが、サンタ・マリア・ヴァレーの一番奥(南)と言った方が的確な場所にある。

産するワインは全て240エーカーの自社畑の葡萄を使用。
テロワールを信じ、最高品質のブドウを育成し、テロワールの力をワインにあますところなく反映させるワインを、伝統的技術で造っている。確かな個性を持つ高品質のローヌ系品種のスペシャリストと高い評価を得ている。