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ワインの歴史
カリフォルニアワイン産地・ナパヴァレー

 

現地のインディアン(ワポ族)の言葉で「豊潤の地」を意味する、ナパはカリフォルニア随一の銘醸地。カリフォルニア州で最初にAVAに指定された地域で、「ワインカントリー」とも呼ばれている。
カリフォルニア全体のブドウ栽培面積の8%程度(18,600ha ワイナリー数:373)、ワインの生産量でもわずか4%にすぎないが、ワインの売上高では、じつに20%もの割合を占めている。

Napa Varrey (ナパ・ヴァレー)

は、ナパ・リヴァーが、西部のマヤカマス山脈と東部のヴァカ山脈の間を侵食して造った渓谷である。それぞれの山脈の最高峰であるマウント・ヴイーダーとアトラス・ピークはマグマが噴出してできた火成岩の山である。ナパ・ヴァレーの土壌は変化に富んでいて、全世界の土壌の半分もの種類が確認されている。おおざっぱな言い方をすれば、渓谷両側の斜面の土壌は古く、浅く痩せていて水はけがいい。一方、渓谷の底の平坦地は深くて肥沃な沖積土がふんだんにある。

ナパ・ワイン地図

気候は、カリフォルニア北部の他の地域と同様に、この狭い谷の南部の開口部は、北部に比べて、夏の温度で少なくとも平均6.3℃は涼しい。谷底の空気が熱せられて上昇する際、海からの冷風を内陸に引きこむからである。その冷風は、カーネロスからスタッグス・リープ地区へ絶えず吹いてくるが、ダイヤモンド・マウンテンやスプリング・マウンテン周辺では、ソノマ側のチョーク・ヒルのすきまを抜けてくることもある。

南部のカーネロスの気温が良質のワインを生産するための下限であるのに対して、北部は質の高いワイン造りを目指す生産者たちが気を挟むほど暑くなる。
その中間にある大半の土地は、さまざまな種類の葡萄栽培に適しているが、特に晩熟のカベルネ・ソーヴイニヨンに最適である。

渓谷の東側斜面は気温が上がる午後は太陽の恵みを充分受けられるため、午前中の日差しで葡萄が成熟する西側斜面に比べてより柔らかいワインができる。

 

渓谷の東西両側にある標高の高い畑は、谷底が霧に覆われている午前中でも霧が掛からず、強烈な日差しを浴びるというメリットと、夕方の涼風で昼夜の温度差が大きく、渓谷底部のワインよりも構成がたくましく濃厚である。

ナパの最高のカベルネは、世界屈指、比類ないほどの豊満さを醸し出し、極上のものは更に厳格さをも合わせ持ち長期熟成に耐える。一方、ほんの3、4年ものでも楽しんで飲むことができるワインも少なくない。

ワイナリーの数は大小合わせて400弱で、カリフォルニアの他の産地に比べ圧倒的数である。「ドメーヌ・シャンドン」や「スターリング」などの大規模ワイナリーは、近代的な施設と優秀な人材を確保し年間に何十万ケースというワインを生産、世界各地に販売網を拡大してきた。
90年代には、超高級ワインをごく少量しか生産しないワイナリー、いわゆる「ブティック・ワイナリー」が台頭。オークションで記録的な高値で取り引きされるほどのワインを造っている。

ワイナリーの数に比べ、栽培農家の数は優に700を超えている。このワイン醸造販売業者と葡萄栽培農家との関係は、他の優れたワイン産地とは多分に異なるナパの特徴である。ナパのワイナリーは、お飾り程度の自社畑しか持たないところも少なくない。基本的には葡萄や時にはワインまでも買い付け、できるかぎり多様なブレンドをしてワインを造っていると言える。

著名ワイナリー

 

カリフォルニア ワイントピア-極上ワイナリーへの旅-産業編集センター

無数のワイナリーがハイウェイ29号線やシルヴアラード・トレイル沿いに軒を連ね、毎年何百万人ものワイナリー・ツアーの観光客で賑わう。ハリウッドやディズニーを生み出した国のエンターティメント精神がここにも表れていて、クラッシックなワイナリーからテーマパークを思わせるワイナリーまで多彩。各ワイナリーは競うように、試飲は当然として、ブドウ畑・醸造所内の案内をしてくれる。

カリフォルニア・ワイントピア
サンフランシスコを訪れたついでに、Napa、Sonomaに足を延してみようと思う人も少なくないであろう。そんな人にお薦めの本である。カリフォルニア・ワイン入門書として読んでも面白い。

著者:W.ブレイク・グレイ
サンフランススコ・クロニクル紙のワイン記者&編集者、各種コンテスト審査委員、「ワインの殿堂(Vintner's Hall Of Fame)」選考会委員長、1991~98年日本在住。
石川真美
山梨県生まれ、北京大学卒、テレビ東京アナウンサー&報道局国際部記者を務める。2002年ブレイクと結婚を機にサンフランシスコ移住。現在アメリカの日本酒業界に身を置く。