Torgiano Rosso Riserva (トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ)

トルジャーノは紀元前のエトルリア時代から砦の街として存在し、「ジャーノの塔」が残されている。
トルジャーノにおけるワイン造りの歴史は古代ローマに時代に遡る。
中世のヴエネデイクト派の修道院によってその葡萄栽培は発展した。ペルージャに残される12~13世紀の資料には、それを裏付ける記述がある。
しかし、現在のこの地のワイン造りの世界的評価は、このような歴史によるものではなく、大戦後、地元の地主・ジョルジユ・ルンガロッティの努力によるものである。彼は世界中のワイン銘醸地を回った後、高品質ワイン造りを決意し投資を惜しまなかった。ウンブリア地方のワインを世界に知らしめるべくワイン博物館を設立し、5ッ星ホテルの経営や様々なワインに関する文化的な活動を行なった。イタリア最大のワイン品評会「バンコ・ディ・アッサッジョ」もその一つで、長年主催しこの地方のワイン造りに貢献した。
こうした努力が実り、トルジャーノのワインは、1968年DOCに、そしてロッソ・リゼルヴァは1990年にDOCGに認められた。生産量は毎年8万本弱と少ない。
サンジョヴェーゼ主体(70%以上)でキャンティとほぼ同様の品種を使用した<赤ワイン>だが、この地方の気候が穏やかなことから、まろやかでソフトな味わいのワインである。生き生きとしたルビー色から熟成に従いガーネット色を帯びる。上品な果実香を含み、コクがあり、やわらかいタンニンがあって、バランスがいい。
- 生産量:76,000本
- Key Vintages:1995,96,97,98,99,2000,01,03,04
- 主生産者:Lungarotti(ルンガロッティ)、Brogal Vini(ブローガル・ヴィーニ)
Torgiano (トルジャーノ)
リゼルヴァでないこの通常のDOC・Torgiano(トルジャーノ)は、サンジョヴェーゼ
50%以上のRosso(赤)だが、トレッピアーノ・トスカーノ50~70%のBianco(白)
もあって、ワインは淡い色のフレッシュな若飲みタイプの辛口。<ロゼ>と国際品種で造るワインもこのDOCに認められている。生産量:150万本。
Sagrantino di Montefalco (サグランティーノ・ディ・モンテファルコ)
産地・モンテファルコは、ペルージャの南、アッシジからスボレートにかけての地域で、標高の高い尾根沿いに位置する関係で、「ウンブリアの手すり」と呼ばれる。この尾根沿いの街・モンテファルコは、古代ローマ時代からの街で、街の二重の城壁は中世にが築かれた。
ワインは、土着品種・サグランティーノ種100%で造られる<赤>。サグランティーノ種は、中世に既にモンテファルコで栽培されていたといわれるが、そのルーツは定かではない。フランチェスコ派の修道士がポルトガルから持ち帰ったという説もあれば、プルニウスの著書にあるイトゥリーオーラ種が起源であるという説もある。いずれにしても、現在はモンテファルコにのみ植えられている品種で、長い間この地方独自の品種として、地域の教会で守られてきた。
今日でも1500年代から続く厳しい規定に従い収穫される。当時は苗を切った者は絞首刑にされたという。甘口ワインとして造られていたが、近年辛口も造るようになり評価され、1993年、甘口のパッシートも含めてDOCGに認められた。
ワインは濃く深いガーネット色で、ラズベリーを思わせる甘い香りがあり、力強く、長期の熟成に耐えるしっかりした味わいを持つ。辛口はアルコール度数が13%以上、甘口は14.5%以上を必要とし、2年半以上の熟成を要する。
- 生産量:120万本
- Key Vintages:1988,90,93,94,95,96,97,98,99,2000,01,03,04
- 主生産者:Arnalldo Caprai(アルナルド・カプライ)、Colpetrone(コルペトローネ) 、
Lungarotti(ルンガロッティ)、Antonelli(アントネッリ) Rocca di Fabbri(ロッカ・ディ・ファッブリ)
Montefalco (モンテファルコ)
このDOCは、モンテファルコの丘陵で造られる<赤>と<白>で、他のウンブリアの地域同様、白はグレケット種とトレッビアーノ・トスカーノ種主体、赤はサンジョヴエーゼ種主体で造られる。通常は日常消費用のワインだが、中には高い格の価値あるものもある。


