
1993年にDOCGに昇格したこのワインはイタリアでもっともよく知られた発泡性ワイン。
「アスティ」は、甘口スプマンテで、「モスカート・ダスティ」は弱発泡性の甘口白ワイン。
両者ともアステイ,クーネオ,アレツサンドリア3県の南モンフェツラート,東ランゲ両地方の広大な地帯の険しい丘陵で生育するモスカート・ビアンコ100%で造る。年間6万キロリットルの生産量は上級ワインの中でもキャンティに次ぐ。
「アスティ」は、カネッリの町に集中している大手生産者によって造られている。
大量に処理する設備を持っている大手生産者の技術は、清澄済みの果汁をアルコール(7~9%)と残存糖分(3~5%)のバランスが完全な形になるまで密閉したタンクの中で低温で発酵させるというものである。その結果、さわやかな甘さと程よい力強さと生き生きしたアローマとを持つワインが出来る。タイプの違いはあるが、その品質はDOCGという名目の下で、厳密に管理されているので均一である。
生産されたワインの約75%がアメリカ,イギリスそれにドイツなどに輸出されている。かっては、「貧乏人のシャンパン」などと言われた時期もあったが、近年、品質向上目覚しくそのイメージは払拭された。
「モスカート・ダスティ」は、殆どが、アルバとカネッリの間の標高の高いランゲ丘陵の小規模農園で造られている。ワインのベースは、アステイ・スプマンテと同じものであるが,いっそうのアローマと風味を保つために、普通はモストをフィルターに掛け、発酵はアルコール度が5~6%に達すると止められる。この方法は甘いワインを造るが、炭酸ガスはガス圧がより少ないフリッザンテとやや多いクレマンの中間のレベルになる。その新鮮な風味はクリームのような生地と結びついて、“通”向きのものになる。
- 生産量:7,370万本
- 主生産者:Tosti(トスティ)、Ceretto(チェレット)、Gancia(ガンチャ)、Contratto(コントラット)、Bersano(ベルサーノ)Bruno Rocca(ブルーノ・ロッカ)、Bruno Giacosa(ブルーノ・ジャコーザ)、La Spinetta(ラ・スピネッタ)、Albino Rocca(アルピーノ・ロッカ)
ピエモンテ南部のガヴィの町を中心にコルテーゼ種から造られるワイン。<辛口白とスプマンテ>。
Cortese(コルテーゼ)種は、1870年頃からブドウの研究家グループによって認められ、20世紀初めのフィロキセラ禍以降、飛躍的に生産量が増大した。寒さには強い品種ではあるが、南向きの畑での栽培が条件とされる。
1970年代~80年代にかけて、このワインは世界中で知られるようになった。それは、「黒ラベルのガヴィ・ディ・ガヴィ」で知られるラ・スコルカ社のヴィットリオ・ソルダーティの功績によるところが大きい。オーク樽を使うワインはまろやかさと厚みを持ち、総体的に水準が高く、1998年DOCGに昇格した。
ワインは、 麦藁色で、繊細かつ上品な香りとシャープな酸味を持つ調和の取れた辛口で、イタリアで最も人気のある白ワイン。
- 生産量:830万本
- Key Vintages:2000,01,02,
- 主生産者:La Scolca(ラ・スコルカ)、
Villa Spalina(ヴィッラ・スパリーナ)、
Contorattoi(コントラット)、Castello di tassarolo(カステッロ・ディ・タッサローロ)
