Brunello di Montalcino (ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)
シエナの南6kmのところに波状に広がる丘陵にあるこのDOCGは、海から5kmしか離れていず、北のキャンティー地区より気候は安定している。夏はいつも暖かく、極度に乾燥している。南にそびえるアミアータ山が夏の嵐を遮っているからである。

19世紀中頃、モンタルチーノに住むクレメンテ・サンティとその一族がサンジョベーゼ種のクローネ(分枝系)からフルネッロ種を開発した。この地の石灰質で岩石分の多い土壌で、他の地のサンジヨベーゼ種に比べ色の濃い力強いワイン(フルネッロ種100%)を生み出した。しかし、その存在を世に知らしめたのは、古くはなく、1969年のモンテプルチヤーノ農業博覧会での金賞獲得からである。それが、「ブルネッロ・デイ・モンタノレデーノ」の出発点と言って言い過ぎではない。
「フルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、バローロやバルパレスコ同様、長期の熟成に耐え、濃いルピー色で熟成に従いガーネット色を帯びる。濃密で個性的な香りを持ち、やわらかくエレガントな味わいで人気を集めた。海外でも人気を呼んでいる。外国資本が多く入ったこともあり、この20年間に生産者数は倍増し、栽培面積も3倍近くになっている。
- 生産量:960万本
- Key Vintages:1985,88,90,95,96,97,98,99,2000,01,03,04
- 主生産者:Antinori(アンティノリ)、Banfi(バンフィ)、San Felice(サン・フェリーチェ)、
La Fuga(ラ・フーガ)、Col d'Orcia(コル・ドルチャ)、Biondi Santi (ビオンディ・サンティ)、Tenuta Caparzo(テヌータ・カパルツォ)、Fattoria dei Barbi(ファットリア・ディ・バルビ)、
ほぼ同じブルネッロの境界内で造られる以下の3つのDOCワインガある。
Rosso di Montalcino (ロッソ・ディ・モンタルチーノ)
ブルネッロの「弟分」に当る。僅か1年の熟成で出荷できる軽いワイン(フルネッロ種100%)で、力強さこそないが、ブルネッロの本質は持っている。価格は当然より低い。
- 生産量:110万本
- 主生産者:Siro Pacenti(シーロ・バチェンティ)、Col d'Orcia(コル・ドルチャ)、
Il Poggione (イル・ポッジョーネ)、Talenti(タレンティ)
Moscadello di Montalcino (モスカデッロ・ディ・モンタルチーノ)
モスカート種で造る半甘口から甘口の白。中世の頃は、このモンタルチーノでよく知られていたモスカート種のワインの復活を試みたもの。若飲みタイプ。
- 生産量:5万本
- 主生産者: Poderina(ポデリーナ)、Col d'Orcia(コル・ドルチャ)、 Capanna(カパンナ)、Il Poggione (イル・ポッジョーネ)
Sant'Antimo (サンタンティモ)

モンタルチーノの主要品種(サンジョヴェーゼ、モスカート種)以外の、主にメルローやカヴェルネ、シャルドネ種などの国際品種で造られるワインを包含している。
- 生産量:185万本
- 主生産者: Banfi(バンフィ)、Col d'Orcia(コル・ドルチャ)、
Capanna(カパンナ)、
Caoarzo (カパルツォ)
