Vino Nobile di Montepulciano (ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ)

モンテプルチャーノは、標高250~600mの丘陵地で、フィレンツェの南東、もうウンブリアに近い。西にあるモンタルチーノよりも標高は高い。古くからブドウが植えられていて、フィレンツェとシエナが争った中世に、ワインの生産量や販売などについて、既に詳しく定められていた資料が残されている。ローマ教皇にも納められていた銘酒の一つである。17世紀の詩人・フランチェスコ・レディの著書「バッコ・イン・トスカーナ」には、「モンテプルチャーノは全てのワインの王」と記されている。
また、時代が下がって、フランスの作家・デュマの「モンテクリスト伯」の中にも、このワインが登場する。
こうした高貴なワインとしての扱いを受けたことから、その後、このワインに「ノビレ(高貴な)」という言葉が付け加えられるようになった。19世紀初頭、コンドウツツィ、グッタレッリ、プチェッリなどのファミリーによって広められ、1920年代には、アダニ・ファネッティによってよく知られるようになった。砂地を含む泥土質土壌で育つワインは、濃いルビー色で、繊細で上品なスミレの香りを含み、軽くタンニンを含む調和の取れた辛口になる。1966年にDOC、1983年に、最初のDOCGワインの一つに数えられた。
- 生産量:660万本
- Key Vintages:1995,96,97,98,99,2000,01,03,04
- 主生産者:Poderi Boscarelli(ポデーリ・ボスカレッリ)、Canneto(カンネート)
、Dei(デイ)、
Valdipiatta(ヴァルディピアッタ)、Fassati (ファッサーティ)、 Poliziano(ポリツィアート)、Fattoria del Cerro(ファットリア・デル・チェッロ)、
ほぼ同じモンテプルチャーノの境界内で造られる以下の3つのDOCワインガある。
Rosso di Montepulciano (ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ)
ヴィーノ・ノビレ・モンテプルチャーノと同じ品種で造る、「弟分」に当る軽い赤ワイン。 力強さこそないが、モンテプルチャノの本質は持っている。ロッソ・ディ・モンタルチーノの後を追って、同様な軽いワインを造るようになったのがこのDOCだが、こちらの方が評価は高い。
- 生産量:400万本
- 主生産者:Poderi Boscarelli(ポデーリ・ボスカレッリ)、Canneto(カンネート)、 Poliziano(ポリツィアート)、Bindella(ピンデッラ)
Vin Santo di Montepulciano (ヴィン・サント・モンテプルチャーノ)
トレッピアーノ種主体で造るこの地域の<ヴィン・サン>はこのDOCを名乗る。
<Vin Santo Occio di Pernice>は熟成期間長く、法定で8年。
Cortona (コルトーナ)
モンテプルチャーノの生産者が造る<ヴィーノ・ノビレ・モンテプルチャーノ>と上記DOC以外のワインを括ったDOCで、地元種・国際品種で、単一、混醸で造る。赤、白、ロゼなど様々なものがある。
