トスカーナには、芸術の都・州都フィレンツェ、中世の文化都市シ工ナ、林立する塔の村サン・ジミニヤーノ、さらに、ルツカ、ピサなど、イタリアの誇る中世ルネッサンスの町が多くあり、人気の観光地である。芸術や建物と共に、糸杉、小麦畑、オリ-ブの木立、素朴な農家の家などの織りなす牧歌的で美しいその風景は、誰もが思い浮かべるイタリアの田舎のイメージそのもので、葡萄畑もそのなだらかな丘陵に広がっている。
トスカーナは日本では最も知名度の高い州であるが、イタリアを代表する2つの名醸地の一つでもある。DOCとGDOCの宝庫で、その中で、「キャンティ」は、日本で早くからその名を知られ、イタリアを代表するワインのひとつである。また、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」、「ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ」は、ピアモンテのバローロ、バルパレスコ同様に最も早くから高品質で知られた赤ワインである。白ワインでは、伝統のヴェルナッチャ種で造る「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ」がある。
*なお、2006年DOCGの昇格した<Morellino di Scansano>(モレッリーノ・ディ・スカンサーノ)は、南部DOCを参照して下さい。
DOCGの詳細情報は、上図のDOCG名ないし、上部のメニューをクリックして下さい。
DOCは数も多いので別ページに分けた。但し、DOCGと同一地域のDOCは、DOCGのページに乗せた。

カルベネ・ソーヴィニヨンやメルロなどの国際品種で造るボルドースタイルの長期熟成型のワインである。
しかし、いささか過熱気味の投資と開発で、ワイナリーが名乗りさえすれば 「スーパー」と呼ばれてしまうことで、実際ラベルに 「スーパートスカーナ」と印刷をしてしまうワイナリーがあるほどだから、このワインを選ぶ際は十分な注意が必要である。
トスカーナの「ワイン街道」は、トスカーナの中心部を抜けて、フィレンツとシエナを結ぶ「キャンティジャーナル街道」である。シエナのメディチ家の要塞の中にある国立ワイン展示館(Enoteca Italiano)や、丘の上にあるモンテプルチャーノやモンタルチーノの展示館・ワイン・ショップを訪ねる楽しさがあるが、何と言っても、中世から幾世代に渡り磨き上げられた田園文明を彩る葡萄園を眺める楽しさは類を持たないであろう。



