Médoc ST-ESTEPHE
AOC詳細

St-Estéphe  サン・テエステーフ

オー・メドックでも最も北にある<サン・テステフ>は、土壌の粘土質の割合が他の村に比べ多くなる。
そのため、ワインは色調が濃く、タンニンの多い、頑固で熟成の遅いタイプ。 どちらかと言うと、地味ではあるが、どっしりとしたボディーに凝縮された果実香を持ち、間違いなくメドックの一つの典型。 最近の早飲みの流行で、タンニンの目立たない、しなやかなものが幾分か増える傾向にあり、このタイプでは、ブルジョワ級に素晴らしいのもがある。

ここは、ブルジョワ級のシャトーの数か多いが、その中で、おおよそ、10シャトー程度が、ブルジョワ・クラスの最高レベルにあると言われている。

  • 生産量
     56,505hl (1,226ha)
  • 主品種
     <赤>カルベネ・ソーヴィニヨン&フラン、メルロ

 

St-Estéphe(サン・テエステーフ)

 

格付けシャトー詳細
第2級 Seconds Crus
Ch : Leoville-Las-Cases レオヴィル・ラス・カス

label-CH Leoville-Las-Cases

3つのレオヴィは1600年代の中頃ボルドーの有力な酒商モアティが創設し、 1700年代初期婚姻によりボルドーのもう一人の有力者のレオヴィル家の手に移った。
革命時、3分の1を国に没収されたが、子孫はなんとかしのいで、ナポレオン時代ナポレオンの腹心になったピエール元帥とその妹が相続した。
妹が相続した分は後に売却され、ポワフェレになり、ピエールの相続した分がこのラス・カスで、今日まで家系の続くレオヴィル家が所有(現在、法人化され株保有)。

畑はギロンド河を望む砂利層の土地で、ラトゥールと境を接している。
50年代新樹の植え替えで、一時期品質を落としたが、 59年以降は名声を回復、1級と肩を並べている。
ワインは腰が強く熟成が遅い。優雅であるだけでなく、濃度高く力強い。
  • 品種
     カルベネ・ソーヴィニヨン65%、メルロ20%、プティ・ヴェルト3%、フラン12%
  • 生産量
     <赤>47,000ケース (97ha)
  • セカンド・ラベル
     Clos du Marquis

 

Ch : Montrose モンローズ

label-Ch_Montrose

モン・ローズ<薔薇色の丘>という名前は、19世紀始め、ヒースの花でピンク色に染まっていた丘を葡萄園に開墾したことによる。
開墾者もその後の所有者もワイン造りに熱心で、フィロキセラや2つの大戦を乗り越え今日もその名声を維持している。

ワインは、力強さを持ち濃厚だが、きびきびとしてすっきりしている。
2級の名を辱めない。サン・テステーフを代表する。10年以上の熟成を必要とする。

  • 品種
     カルベネ・ソーヴィニヨン65%、メルロ25%、フラン10%
  • 生産量
     37,000ケース (68ha)
  • セカンド・ラベル
      La Dame de Montrose
第3級

Ch : Calon-Segur カロン・セギュール

label-Ch_Calon_Segur

12世紀まで遡れる古い歴史を誇る。この名前は、ボルドーの議会議長セギュール公爵が所有していたことによる。
この人は当時、ラフィット、ラトゥール、ムートンの所有者で、メドックのワインの王様と言われた人。
現在は、フィリップ・ガスクトンの死後、マダム・ガスクトンが経営に当っている。

1987年以降、近代設備に一新し、安定した品質のワインを送り出している。
ワインはしっかりした骨格をもち、熟成に伴いまろやかさや洗練さを身にそなえる。サン・テステフの一つの典型。

  • 品種
     カルベネ・ソーヴィニヨン50%、メルロ25%、フラン5%、プティ・ヴェルト5%
  • 生産量
     20,000ケース (58ha)
  • セカンド・ラベル
     Marquis de Segur
第4級

Ch : Lafon-Rochet ラフォン・ロッシェ

label-Ch_Lafon_Rochet

ラフィットと小川を挟んで隣り合わせの好位置にあるこの葡萄園は、一時期評判を落としていた。
しかし、ギー・テスロン(コニャックのネゴシアン)が1970年に買収してから、葡萄の植え替えを徹底的に行い、また、設備も一新し、改良に努めた結果、90年代に入り成果が上がり、評価が高まった。

近年、真直ぐで高貴、スパイシーな高レベルのワインを安定的に送り出していて、更なる飛躍をなしている。

  • 品種
     カルベネ・ソーヴィニヨン55%、メルロ40%、フラン5%
  • 生産量
     24,000ケース (40ha)
  • セカンド・ラベル
      Les Pelerins de Lafon-Rochet
第5級

Ch : Cos Labory コス・ラボリ

label-Cos_Labory

デストゥルネルの隣の小さな畑、地味で低く評価されてきたが、80年代後半から改善が認められている。

ワインは、メルロの比率高く、軽快でエレガント、熟成はどちらかと言うと早い。
平均的サン・テステーフに比べると洗練されたワインには違いないが、格付けワインとしては個性と安定性に欠けると言われている。 <品種> <生産量>

  • 品種
     カルベネ・ソーヴィニヨン50%、メルロ30%、フラン15%、プティ・ヴェルト5%
  • 生産量
     10,000ケース (18ha)
  • セカンド・ラベル
     

 

Médoc AOC詳細

本ページ :
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St-Estephe (サン・テステーフ)
Page-3 :
Pauillac(ポイヤック)
Page-4 :
St-Julien (サン・ジュリアン)
Page-5 :
Margaux(マルゴー)
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