CHAPPAGNE-ラベルの読み方

 

ラベルの読み方

図解:シャンパンラベルの読み方
図解:シャンパンラベルの読み方

 

ラベルへの記載義務事項 (AOCワイン)

① 原産地名称
② フランス産: 輸出用のワインはこの表記が必要。
③ 原産地統制呼称名: 産地(栽培地)が明記され、産地にはそれぞれ規制があり、その規制をすべてクリアーしたもの。 (シャンパンに関しては義務づけられていない)
④ 壜詰め元(生産者)名: ワインに対して法的責任を負う。
*<Mis en bouteille a la propriete>と記載されたものは、協同組合やネゴシアンで、
<Mis en bouteille au Chateau> は、シャトーで、それぞれ瓶詰めされたもの。
この表記は、この場所が、葡萄の収穫と醸造がなされた場合又はごく近い場所で瓶詰めされた場合に限り許される。
⑤ 壜詰め元(生産者)住所
⑥ 容量
⑦ アルコール度:容量当たりのアルコール度

任意記載事項だが、<ヴィンテージ>及び<商標ないしシャトー名>が通常記載される。

*<メーカー(生産者)の業態>の表示、つまり、
NM、 RM、RC
等については、下記の「シャンパン生産者の業態」を参照されたし。  

 

 

シャンパン生産者の業態

シャンパンの生産者はその業態によっれ分類されていて、ラベルにも、その頭文字の表示義務がある。(但し、極く小さく表示されているので、注意して見ないと気付かない)

NM ・・・ Negociant-Manipulateur

 
  (ネゴシアン・マニュピエラン)

<ネゴシャン兼醸造業者>
シャンバーニュ地方では、古くから「メゾン」と言われている大手メーカーで、比較的大きなブドウ畑を所有し、自ら栽培に携わるが、それ以外に、多くの栽培農家からブドウやベースワイン(原酒)を買い入れて、自社の持つノウハウで醸造・ブレンドしてシャンパンを造り、自社名を大きく名乗って販売する。
従って、複雑なブレンドのシャンパンを造ることが出来るが、同時に、常に、ブランドにふさわしい安定した品質のシャンパンを生産することが必須事項で、生産量も多いだけに、実力と実績を持っていなくては出来ない。
こうしたメゾンが、販売力もあって、そのブランドイメージによって、シャンパンを世界中に広めたのである。 (現在260)

 

RM ・・・ Recoltant-Manipulant


 (レコルラント・マニュピエラン)

<ブドウ栽培業者兼醸造業者>
自らが醸造・瓶詰め・販売を行うブドウ栽培農家で、自社畑のブドウだけでシャンパンを造る。
従って、当然生産量は少ない。また大規模なメゾンに比べるとブレンドも単純にならざるを得ないが、それでも上質のものは、簡単には真似のできない固有の味わいがあり、個性的なものが少なくない。このワインを「ドメーヌ・シャンパン」と言う言い方もする。
こうした栽培農家のシャンパンはあまり輸出されず、フランス国内で消費されるものが多い。(現在4,960)

 

RC ・・・ Recoltant-Cooperateurt

 
 (レコルラント・コーオパレィチュア)

  一般的には、ブドウ栽培農家は、ブドウ果実や原酒を契約しているメゾンに売渡す。
しかし、この「RC」の場合は、栽培農家の属する協同組合で、醸造と壜詰めを行ってもらって、栽培農家自身が自分の名前で販売するものを言う。

「CM・・・Cooperative du Manipulation」
と言うものもあって、この場合は、協同組合が、醸造・壜詰めに、販売も協同組合名で行うものを言う。

 

生産者ではないが、ラベルに表示される下記のものがある。

「ND・・・Negociant Distributeur」
 (ネゴシアン・ディストリビュチュア)

ネゴシアン流通業者。壜詰めされた完成品を仕入れ、自社のラベルを貼り販売する。

「MA・・・Marque-Auxiliaire」
 (マルク・オーグズィリェール)

顧客の要請で、顧客の造るラベルを貼るブランド。レストランが自分のレストラン名のラベルで客に出すものや、顧客が自分独自の利用目的のために自分独自のラベルを貼り、販売や配布をする特定市場向けのもの。