モリーゼ州は、アブルッツオ・モリーゼ州が1965年に分割して誕生した州。人口35万人の小さな州。
北東部をアドリア海に面するものの、西部はアペニン山脈の高山とそれに続く丘陵地帯となるため、内陸的な印象の強い州と言える。
州都はカンポバッソ。
この地は55%が山岳地帯で、残り45%も丘陵地帯で平地は殆ど無い。麦、ジャガイモ、葡萄などを主とする農業と畜産が中心で、工業化の面では遅れた地域だった。
このため長らく他州や外国への労働力供給地となってきた。1950年の農業改革法で対象地域に指定され、土地利用を含む総合的な農業対策が進められ、葡萄栽培も盛んになってきた。
とは言え、気候には恵まれているが、海抜500mに至る高地での葡萄栽培も行わなければならない環境のため、ワインの生産量は少ない。地元で消費されるか、隣接するアブルッツォやブーリアにブレンド用に送られるものが殆どである。DOC(G)ワインの生産は0.3%弱で、20州の17番目。DOCも3つしかない。しかし、その反面、かなりコストパフォーマンスのいい品質の高いものの入手が可能だから、生産者を吟味して試してみる価値はおおいにある。
主生産者
Di Majo Norante, Borgo di Colloredo, Cliternia,
(ディ・マイヨ・ノランテ、ボルゴ・ディ・コッロレード、クリテルニア)
地域は、ビフェルノとカンポバッソ以北の広大な地域を共有し、州南部中央のBojanoの南、カンパーニア州に接する丘陵地帯を含む。<赤・白>があって、<赤>はモンテルプルチャーノ種主体、<白>はグレコ・ビアンコ種主体で造るが、国際品種の使用も認められている。共に若飲みタイプ。
主生産者
Di Majo Norante, Borgo di Colloredo, Cliternia,
(ディ・マイヨ・ノランテ、ボルゴ・ディ・コッロレード、クリテルニア)