著名ワイナリー ・・・ (5)Western Australia
Weatern australiaの著名ワイナリー

 

オーストラリアの大手ワインメーカーの多くは、本拠地外の産地(州)の原料葡萄や果汁を運び込んでワインをも造っているが、(葡萄産地にワイナリーを設けているメーカーもある)

 

当サイトでは、日本にワインを輸出しているワイナリーを中心に、本ページとその本拠地に従い、4州にページ分けした。

 

1.著名ワイナリーTop


2.South Australia

(南オーストラリア州)

3.New South Wales

(ニュー・サウス・ウエールス州)

4.Victoria

(ヴィクトリア州)

5.Western Australia

(本ページ)

 

Houghton Wine Company (Swan Valley)(ホートン)

1859年、西オーストラリアで最初に商業的ワイン造りを始めたのが、このホートンである。しかし、西オーストラリアのワインが知られる様になったのは、伝説的醸造家、ジャック・マンが1930年代の早い時期から、シュナン・ブラン主体のドライなテーブルワインを造り始めていたのだが、それがいっきに人気を博し、ベストセラーの白ワインになった、ワインブームの時期からである。

 

スワン・ヴァレーを代表する老舗だが、今では、マーガレット・リヴァー始め、西オーストラリア各地の葡萄で、多品種のワイン造り、幅広いラインアップを持つている。「Jack Mann (ジャック・マン)」シリーズが、フラッグシプ・ワインであろう。
1976年から、ハーディ王国の傘下にある。

 

Houghton Wine Company
Cape Mentelle Vineyards・・・Margaret river (ケープメンテル)
マーガレット・リヴァーに、シラーズを最初に栽培したディヴィット・ホーネンが、1970年設立したワイナリーだが、1990年から、シャンパン・メーカーの「ヴーヴ・クリコ」の所有になっていて、現在、オーストラリアでも屈指の規模に発展している。
ワイン・メーカーは、「ハーディー王国」の醸造に長年携わっていた赤ワインのスペシャリスト・ロバート・マン。

 

赤では、シラーズ、オーストラリア初のジンファンデル、白では、セミヨンとソーヴィニョン・ブランのブレンド、シャルドネなども上質だが、フラッグシップ・ワインは、数々の賞に輝く「カベルネ」であろう。

 

Cape Mentelle Vineyards
Cullen Wines ・・・Margaret River (カレン・ワインズ)
1971年、精神科医ケビン・カレンとその妻ダイアナによってマーガレト・リヴァーに設立された。
現在、娘の著名な醸造家:ヴァンヤ・カレンが引継いでいる。

 

完全なビオディナミ農法を採用している家族経営のこのワイナリーは、マーガレット・リヴァーのパイオニアとして、この地のテロワールに基づくワイン造りで名声を博してきた。

 

ボルドー・ブレンド(カヴェルネ、メルロー、カベルネ・フラン)のそのワインは、常に、マーガレット・リバーを代表するワインであろう。ピノ・ノワール、シャルドネも造っていて秀逸。

 

Cullen Wines
Leeuwin Estate ・・・Margaret River (ルーウィン)
1974年、カリフォルニアのロバート・モンダヴィのアドヴァイスを受け、マーガレット・リヴァーに、デニス・ホーガン夫妻によって設立された。
米国で高い評価を受けているプレミアムワインメーカー。

 

「アート・シリーズ」のワインはひときわ優れているが、「シャルドネ」は絶品の極上白ワイン。

 

毎年2月、世界的に著名な音楽家を招聘して開催される「ルーウィン・コンサート」はマーガレット・リヴァーの主要行事になっている。

 

Leeuwin Estate
Moss Wood・・・Margaret River (モス・ウッド)
1965年 医師Dr.ビル・パネルが創設した、マーガレット・リヴァーでヴァス・フェリックスに次ぐ2番目に古いワイナリー。
1976年パース・ワイン・ショーに出展した7つのワインのうち3つが金賞、2つが銀賞を獲得し注目を浴びる。

 

1979年マーガレット・リヴァーの土地に惚れ込んだ醸造家キース・マグフォードが参加し(後にオーナーになる)、ワインに研きが掛かり、品質は一層高まり、特にカベルネ・ソーヴィニヨンはオーストラリア最高の一つに数えられるようになった。

 

2000年には、リボン・ヴェイルを買収し、シングル・ヴィンヤード・ワインとして醸造し、新たな個性を発揮するワインをリリース。マーガレット・リヴァーを代表するワイナリーの地位を不動なものにした。

 

Moss Wood
Plantagenet・・・Great Southern (プランタジネット)
創設者のトニー・スミスがマウント・パーカー地区(グレート・サザーン)で葡萄栽培を始めたのは1968年、ワイナリーは1974年。

 

以来40年以上活動する最も古いワイナリー。この地のパイオニアと呼ぶにふさわしい。

 

昼夜の寒暖の差が大きく、南極からの冷たい風が葡萄をゆっくり熟成させるこの地のテロワールが造るワインは、リースリングが代表作で、10年以上の長期熟成にも耐える。
シャルドネ、カルヴェネ、シラー、メルロも造っている。

 

Plantagenet
Alkoomi Wines・・・Frankland River (アルクーミ・ワインズ)
「アルクーミ」とはアポリジニの言葉で、”我らが選びし土地”の意。大規模牧羊・農場経営者の父親の持つ広大な土地を、1971年葡萄畑に転換して創業。西オーストラリアで、最大規模の自社畑を持つワイナリー。

 

最初は、風味と凝縮性を持つリースリングに市場の注目が集まったが、1977年産のカベルネのワインが高い評価を受け、一躍フランクランド・リヴァー地区と「アルクーミ」を有名にした。 今では、年9万ケースのワインを生産している。

 

醸造責任者のマーヴ・ラングの造るワインは、シラーズもシャルドネも秀逸。

 

Alkoomi Wines