オーストラリアの大手ワインメーカーの多くは、本拠地外の産地(州)の原料葡萄や果汁を運び込んでワインをも造っているが、(葡萄産地にワイナリーを設けているメーカーもある)
当サイトでは、日本にワインを輸出しているワイナリーを中心に、本ページとその本拠地に従い、4州にページ分けした。
スワン・ヴァレーを代表する老舗だが、今では、マーガレット・リヴァー始め、西オーストラリア各地の葡萄で、多品種のワイン造り、幅広いラインアップを持つている。「Jack Mann (ジャック・マン)」シリーズが、フラッグシプ・ワインであろう。
赤では、シラーズ、オーストラリア初のジンファンデル、白では、セミヨンとソーヴィニョン・ブランのブレンド、シャルドネなども上質だが、フラッグシップ・ワインは、数々の賞に輝く「カベルネ」であろう。
完全なビオディナミ農法を採用している家族経営のこのワイナリーは、マーガレット・リヴァーのパイオニアとして、この地のテロワールに基づくワイン造りで名声を博してきた。
ボルドー・ブレンド(カヴェルネ、メルロー、カベルネ・フラン)のそのワインは、常に、マーガレット・リバーを代表するワインであろう。ピノ・ノワール、シャルドネも造っていて秀逸。
「アート・シリーズ」のワインはひときわ優れているが、「シャルドネ」は絶品の極上白ワイン。
毎年2月、世界的に著名な音楽家を招聘して開催される「ルーウィン・コンサート」はマーガレット・リヴァーの主要行事になっている。
1979年マーガレット・リヴァーの土地に惚れ込んだ醸造家キース・マグフォードが参加し(後にオーナーになる)、ワインに研きが掛かり、品質は一層高まり、特にカベルネ・ソーヴィニヨンはオーストラリア最高の一つに数えられるようになった。
2000年には、リボン・ヴェイルを買収し、シングル・ヴィンヤード・ワインとして醸造し、新たな個性を発揮するワインをリリース。マーガレット・リヴァーを代表するワイナリーの地位を不動なものにした。
以来40年以上活動する最も古いワイナリー。この地のパイオニアと呼ぶにふさわしい。
昼夜の寒暖の差が大きく、南極からの冷たい風が葡萄をゆっくり熟成させるこの地のテロワールが造るワインは、リースリングが代表作で、10年以上の長期熟成にも耐える。
最初は、風味と凝縮性を持つリースリングに市場の注目が集まったが、1977年産のカベルネのワインが高い評価を受け、一躍フランクランド・リヴァー地区と「アルクーミ」を有名にした。 今では、年9万ケースのワインを生産している。
醸造責任者のマーヴ・ラングの造るワインは、シラーズもシャルドネも秀逸。